カンボジアのかつての地雷原の「今」とは?!
ご存知の方も多いように、カンボジアでは長く続いた内戦の影響で、いまだ国土の一部には地雷や不発弾が埋まっています。
1992年にCMAC(Cambodia Mine Action Center) が発足し、地雷や不発弾の撤去のために現在も活動を行っています。カンボジアとタイの国境付近、バッタンバン州では、CMACが地雷撤去を完了した地域に圃場(畑)を整備しています。
「カンボジアの地雷原」と聞くと、地雷の残虐性や、手足が失われた人など、負のイメージを抱く人も多いかもしれません。その一方で、地雷撤去が終わった地域と、そこに暮らす人の「今」、そして「未来」には、まだ世界的な関心が低いのではと、個人的には思っています。
実はご縁があって、バッタンバン州のCMACの圃場周辺に暮らす農家の現状調査をさせて頂くことになりました。(もちろん、これまでの環境教育活動と並行してやっていきます。)
そこで、カンボジアのかつての地雷原の「今」を写真で紹介したいと思います!
こちらはバッタンバン州にあるCMACの作業所。
ちなみに、CMACの本部は首都プノンペンにあります。
こちらが整備された圃場の様子。航空写真上で見ると、数十もの圃場が南北東西方向に正確に区画されているのが分かり、測量技術の高さがうかがえます。
こちらでは、今後苗木の生産を行っていくそうです。楽しみだ!
圃場周辺の道はちゃんと安全に歩けます。
もっと荒れた場所を想像していたのですが(プノンペンに見慣れているせいか?!)、予想以上に穏やかで自然豊かな場所です。簡易的な家や、小さな商店もあります。
ちょっと圃場から離れると、このような木造の家が並んでいます。カンボジアの他の農村部とあまり変わらない光景です。ここはまだ電気が通っていないようです。
牛の飼料作物の栽培地にて。私は農家さんたちに播種作業について説明しながら、圃場内を行ったり来たりしていたのですが、結構体力をつかいます・・・!農家のおばちゃんたちの方がはるかにたくましいです。笑
CMAC圃場でお会いした農家の方々。今回お話を聞けた農家さんは10人弱でしたが、これから本格的に調査を進めていきたいと思います^^