中庸の徳 ~協力隊活動での主観と客観のバランス~
ちょっと奇妙な仏像写真を小出しにしています。まだまだ沢山ありますよー!(誰も待ち望んでいない?)
青年海外協力隊として活動していると、現場のニーズは何か?ということを常日頃考えます。
私が協力隊に行こうと決めた動機の一つは、「開発援助における現場感覚を養う」ことでした。実際にカンボジアに来てみて、先進国ドナーによる様々なプロジェクトを見聞きし、自分自身も活動計画を立てて実践していくうちに、現場のニーズや実情にあったものが何なのか検証してく力が、少しずーつ養われていると思います。
しかし、現場感覚(ここでは現場のニーズをとらえる力)も大事なのですが、考え方が特定の立場に偏ってしまわないように、多様な立場からの視点を知った上での、中立的・客観的なものの見方をしていくのが大事なんだな~と最近思うようになりました。
自分が体験したこと+限られた情報のみを判断材料にすると、かなり偏った見解をもってしまう恐れがあります。最悪の場合、間違いを間違いとして気づけないということも起こり得るかもしれません。
中立的・客観的なものの見方を獲得するために、具体的に以下のことを実践しています。
- カンボジアの政策・日本のODAの動向・国際的な潮流に関する情報にアンテナをはる
- ある事柄について(たとえばカンボジアの森林事情について)、特定の立場から書かれた文章だけ読んで知った気になるのではなく、統計情報や地図情報も読み解く
- 政策的視点をJICA・政府関係者から、ビジネス的視点を企業の人から学ぶ
- 自分が実施する調査やワークショップについて、多くの人から意見をもらい、かつ自分自身でも批判的に見直していく
多様な立場からの視点を知った上での、中立的・客観的なものの見方をしていくのは、活動でモチベーションを保つためにも大事なのでは?と思っています。
なぜなら、活動でいろんな人と関わっていると、嫌な思いや悔しい思いをすることもあります。そこでモチベーションが下がる、といった事態を避けるためには、
「悔しいけどがんばってやるー!」
という感情に加え、
「今回はこの立場の人のこんな意図が絡んで、物事が進んでいた。そのなかで自分はこんな位置づけで動くことになっていた。今回はうまくいかなかったけど、今度からああしていけば、長い目でみると良い結果が生まれるかもしれない。」
といった冷静さを持ち合わせることで、自分は前進できたからです。
(とはいえ、やっぱり悔しいものは悔しいし、もやもや感を多少引きずっている。)
そうだ。ブログを書くうえでも、主観と客観のバランス、意識していきたいなと思います^^
最後に、なんか危なさそうな状況で上手にバランスとってそうな人の写真。