ニョニャム!お日様の下、カンボジア暮らし。

青年海外協力隊、環境教育、カンボジアの生活・自然・観光などについて紹介するブログです。いつもニョニャム(笑顔)を大切に、ありのままの日々を綴ります。

国際協力の原点 〜16歳、カナダのホームステイで珍道中?!〜

 

この前友達と電話していているときに、自分が海外にとびだす原点となった体験を思い出したので、掘り起こしたいと思います♪笑

 

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英語が苦手な16歳が、カナダにホームステイへ

英語は、どちらかというと苦手意識があった。あまり授業を真面目に受けておらず、宿題も予習もまともにしていなかった。おまけに、まわりには勉強熱心な人、帰国子女の人が多かったので、とてもじゃないけど「英語、できます!」なんて思えなかった。

 

ある日、母の紹介でカナダのバンクーバーで一週間ホームステイと語学研修が受けられるプログラムを知った。

英語は全然話せないけど、「なんだか面白そう!」という理由だけで、申し込んでみることにした。

 

そして、高校1年生のおわりの春休みに、カナダへ旅立った。

 

英語ができなくても、何でも一人でチャレンジ?!

日本からの高校生も参加し一緒にカナダへ行くが、基本的にホームステイ先では日本人自分一人だし、語学学校の行き帰り(片道1時間)も独力でしないといけなかった。

 

当時は大変だったけど、今となってはあの経験よかったなーと思うエピソードが多い。

 

例えば、ハンバーガーショップでの出来事。レジで注文すら言えず、店員はしびれを切らして中国語が話せる定員を呼んできた。でも、残念ながら中国語で話されても分からないので、適当にメニューを選んでもらった。

そしたら、LLサイズくらいのハンバーガーとコーラが出てきた。とても16歳の小柄な日本人に食べきれる量ではなかった。


あまりにも英語を話せないし聞き取れなかったので、同じホームステイ先のブラジル人の女の子にキレられた。でも、なんて言って怒っているかすらも、聞き取れないので分からなかった。笑

 

英語が出来ないうえに方向音痴でドジなので、本当に苦労した。
まず、語学学校に行くためにバスに乗らないといけないが、家からバス停にいく途中で道に迷う。そして、帰りは違う行き先のバスに乗ってしまい、なかなか家に辿りつかない。最終的には、家の近くに辿りついたけれども、もう辺りは暗く、八百屋さんみたいなところに駆け込んで家に電話を掛け、ホストマザーに迎えに来てもらった。


家では、4歳の子がお母さんに、なんでこの人は全然英語が話せないの?と聞いていた。 (幸か不幸かこれは聞き取れた。)

 

英語のやる気スイッチ、ON

7年前のことなので詳細なことは忘れているが、カナダでの1週間はとにかく散々だったけど本当に楽しかった。

そして、「もっと英語が出来るようになったら外国人と話すのがもっと楽しくなるだろうな〜!!」と、英語やる気スイッチがカチッと入った。

 

そして、ホームステイが終わり、高校2年生をむかえた。決して成績は良くなかったが、英語の授業にはとても真剣にとりくんだ。

 

たった1週間のホームステイ体験が、海外への強い関心を生む

 

そんなわけで、英語を勉強する楽しさを知り、そして海外で学ぶことに強い興味を持つことになった。

大学に入ってから、「また海外に出たい!海外留学したい!」という気持ちが強まった。そして、実際にケニア、マレーシアで強烈な体験をし、途上国で働こう、と決めるに至った。

結果的には海外留学はしなかったけれども、そのような日本の外への感心から、巡り巡って今カンボジアにいることは、なんだか感慨深く思う。


昨年6月の皇太子ご接見の合間の時間に、母校に顔をだしにいった。その際、高2のときの英語の先生に偶然会ったら、「あなたはいつも真面目に授業を聞いていて、しっかり反応してたから、よく覚えてるわよ。」と言ってもらえた。やはり、カナダでの経験は、他の人から見ても自分を大きく変えたのだなぁと思う。


その先生に、カンボジアでの青年海外協力隊体験を母校の英語の教科書に載せたいというお話を頂いた。1年半後に帰国したら、ちゃんとそれを実現させて、母校の子達が海外に興味を持つきっかけを作れたらいいなと思う。(そうじゃなくても、母校にはもとから海外志向の子は多そうだけど。)