ニョニャム!お日様の下、カンボジア暮らし。

青年海外協力隊、環境教育、カンボジアの生活・自然・観光などについて紹介するブログです。いつもニョニャム(笑顔)を大切に、ありのままの日々を綴ります。

嵐のような一週間…!!

配属先であるNCCA(都市美化評価委員会)での最初の5日間の様子をお伝えします。

 

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先週金曜(配属1日目)

一週間後に環境教育ワークショップをやることが決まる。生物多様性についてのプレゼンを英語でやることになる。詳しくはこちら

 

今週月曜(2日目)

生物多様性」に関係する教材(国、地方自治体、NGO、企業)をインターネットにあがっているものを徹底研究。海外のWebサイトもいろいろ調べてみる。内容を整理して英訳して、ひとまずひととおり作ってみる。カウンターパートは観光省のトップから許可をもらうためのレターの手続きをする。

 

★オフィスにいるといろんな果物がもらえます★

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今週火曜日(3日目)

クーラーを一晩中つけていたために風邪をひく。

プレゼン仮完成。近くの席のスタッフたちに見てもらうが、あまり伝わらない。言葉はなんとなく分かっても、質問すると「I have no idea.」

 

生物多様性」は日本語で説明してもおそらく理解(というか実感)しにくいものだと思います。特にここ、森林被覆率4%プノンペンでは、身近に緑地がないため、日常の中で自然と人のつながりを感じることはとても難しいと思います。

 

そし再び、教材研究。悩む。退勤時間になってから、一から全部作り直すことに決める。家ではネットが使えないので、ドミトリーに行き、風邪と時間と闘いながら徹夜してプレゼンを作り直す。

 

今週水曜(4日目)

なんとかプレゼンが完成する。しかし、肝心のレター(観光省からの活動許可証)が出来ていない。頑張ってくれているけど、どこか危機感のうすいカウンターパート…。

 

学校での半日の活動(注:省の予算はついていない)を一つやるだけでも、膨大なレターの作成、委員会のトップ二人と観光大臣のサインが必要です。日本も似ていると思いますが、中央省庁の仕事はとにかく手続きが多いです。しかも、今回の場合観光省(実施側)、教育省(受け入れ側)と二つの省にまたがるため、両者の許可が必要であり、さらに手続きが多くなります。

 

夕方になると…

スタッフS「観光大臣がいないからサインはもらえない。金曜日にやるのは無理だから、日にちを変えてほしい。」

私「金曜日までに手続きが間に合うってことだったから準備を進めてきたんだけど…なんとかならないのか?」

スタッフS「これがここでのやり方なんだ。自分が何がしたいと思う時、親に許可をとるだろう。それと同じで、観光大臣は僕たちのお父さんみたいなものなんだ。大臣からの許可がなければ、何もできない。」

(そうか、何かするときは親に許可をとらないといけないのか…。笑 それは置いといて、トップの許可が必要なのは分かるけど、観光大臣は基本的に不在だし、それは代筆でサインがもらえるものなんじゃないかな…。)

 

プロモーション部門のトップが出張から戻ってきたので、SV(シニアボランティア)さんが掛け合い、無事に観光大臣からのサイン(代筆?)をもらうことができました…!

 

ワークショップの許可が正式に下りたところで、SVさんと土砂降りの中マーケットにごみ袋などの買い出しにいきます。

 

私「時間が短い中手続きをしてくれて本当にありがとう。ワークショップができることになって良かった。明日、打ち合わせを一緒にやりたいからよろしくね。あとでプレゼンをメールで送っておくね。」

スッタフS「分かった、後で確認しておくよ。」

 

今週木曜(5日目)

午前中は若手のスタッフ2人も一緒に、職業訓練校の環境美化活動の見学に行きました。これについてはまた後ほど。

 

午後になって、前日に完成したレターを受け入れ先の担当者に渡すために、SVさんとNIE(教員養成校)に向かう。先週にお話しさせて頂いた副校長さんはシンガポールに行っていて不在なので、当日(明日)の担当者をまずは探すことに。

 

先週の副校長との打ち合わせでは、高校生物の先生になる研修生60人を対象に半日のワークショップをやるという話だったので、生物の教員養成の先生がいる部屋に案内してもらいました。

ところで、なぜ急に一週間の超短期間でワークショップをやることになったかたというと、来週にテストがあってそのあと11月まで研修生はお休みに入ってしまうので、テスト前でまだ研修生がいる期間に日にちを作ってもらったわけです。

 

しかし、生物の教員養成の先生に会うと…

先生「もうテストは終わったよ。」

SVさんと私「…?!?!副校長からテストは来週って聞いてて、それで明日ワークショップをやることになっていたんだけど。」

先生「副校長は今いないし、誰もワークショップのことは一切聞かせれていない。テストが終わると生徒はすぐ地元に帰るから、明日は誰もこないよ。私も明日はいないから、どうにもできない。」

(そんな…!!副校長の言ってたこと全然違うし、まさか何も誰にも伝えてくれていないなんて…!!!)

 

ひとまず、もし誰もこないとしてもこちら側の準備はちゃんとやろうということで、プロジェクターの使える部屋(建物)を確認。

金曜日の担当の先生の連絡先を教えてもらう。SVさんが先生に電話をかけ、当日の会場を確保してもらえるようお願いする。

 

そして、参加者は確保できていないけど会場をひとまず確保。忙しい中対応してくれた理科の先生たちに大感謝です。

 

 

よく、ワークショップを企画して当日会場に言ったら、誰も来ていなかったという協力隊の方の話を聞きます。なぜそういうことが起こりうるのか、この出来事でよく分かりました。

このように、受け入れ先の方をあてにしていると、実は何も情報が伝達されていなかったということがあるのです。企画の段階で話した担当者(今回は副校長)と、プロジェクトの当日の担当者(今回は理科の先生)が違う場合、双方で全く情報共有がされていない可能性があることを想定して、ちゃんとこちらから事前に確認を取るのが不可欠であると分かりました。

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「明日誰も来ないかもしれない…。」

そんな不安(というか確証?)もって、観光省に戻ります。せっかく観光省のレターをスタッフの人たちに作ってもらったのに…。

理科の棟の前にあった水耕栽培の写真をぱしゃり。

 

午前からずっと席をはずしていたので、ようやくこの日初めてNCCAのオフィスに行く。そしたら、ワークショップの当日来てくれる予定のスタッフがいない。打ち合わせができない。あーなんなんだろう。

スタッフとの打ち合わせはできなかったけれど、部門のトッブ(ワークショップには不参加)にプレゼン資料を渡し、自分はこんなことを明日やりますというのを説明させてもらい、この日の活動は終了。気づいたら7時。あっという間に真っ暗になってしまった…。

疲れたので、トゥクトゥクに乗ってきた自転車を担ぎ入れて、トゥクトゥクで帰宅する。

 

今週金曜(6日目)

そして、ワークショップ当日…!!!!!

(次の記事につづく。)