社会貢献のためのビジネスか、ビジネスのための社会貢献か
カンボジアでいろんな人と出会ってきたなかで、社会貢献のためにビジネスをやる人もいれば、ビジネス(の拡大)のために社会貢献をやる人もいるということに気付いた。つまり、目的と手段が逆である2つのタイプの人が存在する。
表面的には(例えば広報媒体上だと)両者がやっていることの相違はあまり分からない。でも、実際に人と会って話をすると、面白いくらいにタイプの違いが分かる。
最終的に目指すものが全く違っていて、そもそも学問・実務におけるバックグラウンドも共通点を見つけるのが難しいくらい違ったりする。
社会貢献を第一に考える人は、ビジネスの為に社会貢献をする人に対して、しばしば「所詮金儲けのことしか考えてないから…。」と批判することもある。そういった気持ちも分からなくもない。
でも、カンボジアでの半年弱の経験を通じて、目的と手段が逆になるくらい違うタイプの人がタッグを組み、双方のノウハウや視点を上手く組み合わせていくことで、新しいものが生まれるんだということを、少しずつ感じている。(まだ確信するというレベルではないけれど。)
私は大学を卒業し、新卒で協力隊に参加した。知識も経験も全くないのがある意味功を奏して、ニュートラルな立場でいろんな人から意見をもらい、取捨選択して自分の活動に取り入れることができる。(とはいえ、もっと勉強して体系的な知識もつけないとなと思う。)
タイトルに「社会貢献のためのビジネスか、ビジネスのための社会貢献か」とあえて書いたけれども、それぞれのタイプの個人あるいは組織が完全に切り離されてしまうのではなく、時には一緒になることで、多様な社会貢献のモデル、ビジネスのモデルができていくのだな~と思ったのでした。