ニョニャム!お日様の下、カンボジア暮らし。

青年海外協力隊、環境教育、カンボジアの生活・自然・観光などについて紹介するブログです。いつもニョニャム(笑顔)を大切に、ありのままの日々を綴ります。

【あきらめず、前に進むのみ】 青年海外協力隊 第2号報告書を公開します

スオスダイ!

 

2016年になってから一ヶ月が過ぎようとしています…。早い!!!

 

実は昨年12月頃から配属先で色々と問題があり、調整員の方から配属先変更を提案して頂くなど、かなり悩ましい日々を過ごしておりました。

自分の活動しやすさを第一に考えるなら、すぐにでも配属先を変えるべきだと思った。でも、「国際協力の世界でプロとしてやっていきたいんだったら、苦しいことすらもチャンスだと思って向き合い、問題解決力をメキメキとつけていくのじゃ。」という心の声に従うことに。(何だそれ)

周囲の方々や日本の友達の支えに励まされ、行動し続けた結果、今ではこれまで計画していたメインの活動が軌道にのりつつあります。もちろん、これから良い意味でも悪い意味でも予想外な事態がいくらでも起こると思いますが。

 

前置きが長くなりましたが、第二号報告書も、不特定多数のブログ読者さまに読んでもらうというプレッシャーを自分に与えつつ、現在自分の置かれている状況や今後の計画をできるかぎり客観的に書いてみました。興味のある方はご覧ください。

 

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「それでは、いってみよう♪」

 

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目次

0. 報告書要約

1. 活動計画の説明

2. 活動計画策定に向けた配属先との意見交換

3. 配属先の動向

4. 受入国の人々との交流

5. その他特記事項

 

0.報告書要約

 配属先である観光省 都市美化評価委員会(以下、NCCA)で活動を開始して約半年が経過した。この間に、配属先や地域・学校の現状をふまえ、ボランティア活動の目標を、1)草の根レベルの活動ニーズを把握すること、2)効果的な環境教育・環境改善を推進すること、3)配属先スタッフの能力強化に貢献することの三点として、2年間のボランティア活動の計画を立てた。そのため、現在はプノンペン市内での環境モデル校作りをメインの活動として、トレーニング部門のスタッフとワークショップの準備を進めている。また、環境教育プロジェクションマッピングイベントに向けて、プノンペンのごみの削減を目的としたビデオ教材の作成を行っている。

 配属先の現状についての理解が進むにつれて、組織の新たな課題も見えてきた。一つ目は、配属先スタッフは観光省の他部署の仕事に追われ、自身の組織(NCCA)の仕事に手が回らない点である。そのため、NCCAの計画の大半は、現在事実上ストップしている。二つ目は、実質的な指揮権をもつ上司2人は自分の手柄をあげたいという思惑が強く、若手スタッフを単なるマンパワーとして働かせている点である。そのため、仕事にやりがいを感じられず、転職を検討しているスタッフも少なくない。このような状況下でボランティア活動を行うためには、自分の立場と方向性、すなわち自分は上司の手柄を上げるために活動するのではなく、環境教育を通じて地域・組織の課題解決に貢献するために活動することを明確に示していく必要がある。

 最後に、この半年間の活動を通して、同年代のカンボジア人と食事を共にする機会が増えてきた。彼ら・彼女らとの交流は、カンボジアへの理解を深めるだけでなく、母国である日本を相対化し、日本の将来について改めて考える契機になっている。日々の活動に励むと共に、カンボジアで学んだことを日本への還元する方法についても模索していきたい。

 

 

1.活動計画の説明

自身で設定した3つの目標に沿って、ボランティア活動計画を述べる。

 

1) 草の根レベルの活動ニーズ把握

現在、各州で不適切なゴミ処理による環境汚染や健康被害が生じている。しかし、市民への啓発活動は殆ど行われていないことから、ゴミ問題に対する草の根レベルの活動ニーズを調べる必要がある。現在、地方政府機関の環境政策、学校や町のごみ処理や緑化等について調査中である。

 

2) 効果的な環境教育・環境改善の推進

NCCAトレーニング部門は都市美化推進の啓発活動を計画しているが、全く実施に至っていない。そのため、ボランティアが自ら活動を計画して当部門のスタッフと実践する必要がある。活動内容は、プノンペン市内での環境モデル校作り、お寺でのクリーンアップ活動、プログラム・教材作り等である。

 

3) 配属先スタッフの能力強化

配属先では20代の若手スタッフが大半を占める。まだ新しい組織が発展するには若手の力が必要不可欠であるが、指揮権をもつ上司に若手育成の意志はない。そのため、彼らと一緒に意見交換や活動を行い、共に高めあう意義は大きい。活動内容は、若手スタッフと調査・ワークショップ実施、配属先の計画に関する意見交換等である。

 

 

2.活動計画策定に向けた配属先との意見交換

 JICAボランティアは主にNCCAのプロモーション・コーポレーション部門とトレーニング部門と連携することが求められる。そのため、両部門のスタッフと話し合いを重ねてきた。具体的には、各部門の現状と2016年の計画を把握した。その上で、現在自分が企画している幾つかのプログラムについて話し、各部門の計画にどう統合していくかを話し合った。

 当初は、トレーニング部門は2016年から若者向けのトレーニングプログラムをカンボジア全土で始める予定であり、JICAボランティアはこの計画の一環として具体的な環境教育プログラムの計画・実施や教材作成を行う予定であった。しかし、当部門の計画は事実上停滞している。しかし、カウンターパートはボランティアの提案するプログラムや教材作りに理解があり、今後も自身の計画は進めていく予定である。

 プロモーション部門は市民向けのクリーンアップキャンペーンを昨年から計画しているが、スタッフは観光省の業務で忙しく、ほとんど実施に至っていない。しかし、スタッフにはこれらの計画を進める意向があり、今後も配属先とJICAボランティアとの協力について話し合いを進める予定である。

 

 

3.配属先の動向

配属先で活動を開始してから約半年間で、書類上では分からなかった配属先の実態が分かってきた。そのなかで特筆すべき二点を述べる。

 

1)配属先スタッフの携わる仕事の大半が、NCCAではなく観光省の枠組みの業務である。よって、都市美化推進のための計画の多くは停滞しており、実施に至っていない。具体的には、主要事業であったクリーンシティコンテストは、第一回のコンテスト結果を受けた地方局へのフォローアップも、次回のコンテストに向けた書類収集も全く行われていない。そのため、組織としての具体的な成果があげられないのが現状である。

 

2)NCCAを辞職したいと考えるスタッフが増えている。プロモーション部門では3ヶ月の間に3名のスタッフが転職した。さらに、現在残っているスタッフの一部も、転職や海外研修などの機会をうかがっている。このような現状の背景には、実質的な指揮権をもつ上司2人は自分の手柄を挙げたいという意志が強く、若手スタッフを単なるマンパワーとして働かせている実態がある。そのため、スタッフは薄給でありながら平日の夜や土日も書類作成や雑用に終始しており、「ここで働くメリットは何もない。」と愚痴をこぼす様子も見られる。

 

 

4.受入国の人々との交流

 同年代のカンボジア人と、食事を共にする機会が多い。普段は何気ない雑談をするが、時には将来の夢を話したり、アカデミックな議論を交わしたりする。また、活動について相談に乗ってもらうこともある。

 周囲の同年代のカンボジア人は、とても上昇志向を持っている印象を受ける。働きながら大学に通っている、あるいは大学院進学の準備をしている者も多い。勉強熱心で国の将来について真剣に考える姿には、大変刺激をうける。また、家族から経済面でのサポートを十分に受けられなくても、奨学金を獲得して真剣に勉強して働き、キャリアを築いてきた人もいる。彼らのハングリー精神を見習いたいと強く感じる。

 カンボジアの人々との交流は、カンボジアへの理解を深めるだけでなく、母国である日本を相対化し、日本の将来について改めて考える契機となった。日本はカンボジアと比べて経済的に豊かであり社会基盤もしっかりしているが、明るい将来展望を描けない同年代の人が多いと感じる。あらゆる制約の伴う環境下でも前を向いてステップアップしていく術を、今後もカンボジア人から学び、日本にも還元していければと思う。

 

 

5.その他特記事項【他事業との連携】

 2016年2月にJICA洪水対策用地下施設にてプロジェクションマッピングイベントが実施される。プロジェクションマッピングとは、凹凸のある壁面や建築物などの表面にプロジェクターで映像を投影する手法である。当イベントでは、プノンペンの街のゴミを減らすための市民への啓発を目的に、ポイ捨てしたゴミによる自然・人への影響を体感してもらうプログラムを実施する。

 私は、当事業において、環境教育ビデオ教材の作成に企画段階から関わっている。

カンボジアの現状と課題をもとにビデオの内容を提案し、日本人クリエイターとJICAスタッフの方々と構想を練り、撮影に従事してきた。コンセプトはイベントと同様、プノンペンのゴミの行方を追うなかで、ゴミ問題の現状に関心を持ってもらうことである。また、配属先はJICAボランティアに教材作成を要望していることから、配属先スタッフにも撮影に同行してもらったり、ビデオの草案について意見をもらったりするなど、部分的に協働作業を進めている。

 完成したビデオは、今後学校などで環境教育ワークショップを行う際に活用する予定である。また、配属先が実施するトレーニングプログラムでも活用されることが見込まれる。

 

 

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報告書を仲のいい友達に読んでもらったところ、「相変わらず論理的な文章書けてないね!笑」とけなされました。うぅ、悔しい。もっと思考力も文章力も鍛えるぞ!

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