ニョニャム!お日様の下、カンボジア暮らし。

青年海外協力隊、環境教育、カンボジアの生活・自然・観光などについて紹介するブログです。いつもニョニャム(笑顔)を大切に、ありのままの日々を綴ります。

遠回りだけど大事なこと

もくもくと醸成されつつある考えを、日記にしました。

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 「結論を急がない」ってことを、いつも自分のなかで大事にするようにしている。今後の進路のことなど長期的なことから、日常の活動のことなど短期的なことまで…。

 

例えば、進路のことでいえば、「なんで極めたい専門分野が決まっているのに、大学院に行かなかったのか?」と聞かれることがある。

 

たしかに、国際開発援助の分野で仕事をしていくには、アカデミックな場で培う専門性(修士または博士レベル)、実務経験で培う専門性の両方が大事になると思っている。だから、修士号とることは必要と分かっていたけど、「今後途上国で働くためにこの専門性を極めるぞ!」って決めて修士にすすむよりは、いったん途上国の現場に入って、これまで学んだアカデミックなフレームワークに囚われずにフラットに現実をみつめて、今後自分が高めるべき専門性を改めて決めたい、と思った。

 

協力隊修了後、修士にすすむか、それともいったん就職するかはまだ決めかねてるけれど、今は目の前の課題にしっかり取り組んでいくことに注力する。本質的な問題に全力で取り組んではじめて、自分の足らない点、今後やらなきゃいけないことが見えてくると思うから。

 

「結論を急がない」のは、今の活動でもいえる。

環境教育プログラム作りでも、最初はどんなプログラムがカンボジア人の心にひびいて、行動に繋がるかは分からない。「これが最良の方法だ!」って決めつけないで、ワークショップや授業一つ一つで、子供達の反応をしっかりみて、次のプログラムをより良いものにしたい。

(って、実際やってるときにはそんな余裕0だけど、ビデオを誰かに撮っておいてもらうと、あとで相手の反応がどうだったか、自分の喋り方や振る舞い方がどうだったかよく見直せる。啓発活動やってる隊員におすすめしたい。)

 

そんなかんじで日々模索中ではあるけど、NGOの学校の先生には「えりかさんの授業をいつも子供達が楽しみにしているよ。」と言ってもらえた。しかも、なんかすごく大事にしてもらってる気がする。笑 嬉しい…!

 

長期的なことでも、短期的なことでも、じっくりじっくり思考するプロセスは骨が折れる。でも、それがいい結果にちゃんとつながることも経験として知っている。(決断するタイミングを逃しちゃうとだめだけど…。)

 

就職したら、もっと効率性や合理性を重視していかないといけないかもしれない。でも、今はボランティアとして自分のペースで進むことができるから、一つ一つの活動を丁寧にやっていきたいな、と思う。