ニョニャム!お日様の下、カンボジア暮らし。

青年海外協力隊、環境教育、カンボジアの生活・自然・観光などについて紹介するブログです。いつもニョニャム(笑顔)を大切に、ありのままの日々を綴ります。

環境教育のワークショップ~いかに配属先と協力して準備するか?~

先週、PSEというNGOの職業訓練校の生徒さん60人を対象に、ゴミ問題と水質汚染について学んでもらうワークショップをやりました。なかなかリアルタイムで更新出来てませんが、時を遡ってお伝えします。

参考:私達は魚も与えるし、魚の獲り方も教える。

 

そう簡単にはいかない、省の事務手続き

ワークショップ開催が決まったのは、8月上旬のことでした。観光省に自分が所属しているため、何か活動するときは「レター(書類)」が必要になります。この書類手続きについてまだ100%理解しているわけではないのですが、簡単にいうと観光省大臣と活動受け入れ先のダイレクターからのサインが入った許可証的な書類があってはじめて、個々の活動ができます。

 

これが完了するだけでかれこれ1ヶ月かかりました。しかも、ワークショップ予定日の5日前に大臣の許可がもらえないという理由で延期となり、次の日にはなぜか一転して開催できることになりました。もう、何がどうなるのか直前まで分かりません。笑

 

 カンボジアでの環境教育ワークショップ、もちろん自分自身もまだ何がベストなのか分からないので、色々と模索していかないといけません。でも、それをカンボジア人と一緒になってプログラムの組み立てからやっていかなければ、彼らの力にはなりません。当日一緒にワークショップをやってくれるスタッフをきめて欲しいとカウンターパートにお願いするも、結局決めてもらえませんでした…。笑
 

ロボルな(忙しい)スタッフたち

NCCAの政策に学校のエコクラブの推進というのが一応あるものの、誰もノータッチだし、当事者意識はありません。一緒にやってもらわないと意味がないけれど、環境教育をやったことない人が殆どです。最初から自分たちの通常業務の時間を割いてまで環境教育やろう!と思えないのは、仕方ないことだと思いました。

 
最初は自分がやって見せて、このプレゼン(orアクティビティ)、どう改善したらいい?どうしたらもっと生徒にわかりやすい?って色々相談をしながら、一緒に考えてもらうことにしました。
 

どうやったら楽しいかな?わくわくしながら教材作り!

ワークショップをやった後に、自分(生徒)たちがやったことが形になった方が相手もうれしいだろうな~と思い、そのための視覚教材を作成しました。この作業はオフィスで出来ないので、SVさんのお宅で作業…。

 

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カンボジアの川に棲むお魚を作成。水彩絵の具を使うのがかれこれ10年ぶりで、思った以上に苦戦しました。笑

 

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 色をデフォルメしすぎで、もはや川魚っぽくない…。

 

 どうやったら理解しやすい?試行錯誤のプレゼン作り

レクチャーでは、生活に身近な環境問題について関心を高めてもらおうと思い、「川の水質汚染」をとりあげることにしました。

 

スタッフにも一緒に考えてもらいたかったので、自分がひととおり作ったプレゼンを見てもらい、「どこをどう改善したらもっと理解しやすい?」等相談しながら完成させました。

 

NGOのダイレクターには英語でレクチャーして大丈夫と言われていたので、最初英語でプレゼンを作成していました。でも、おそらく生徒によって英語力にばらつきがあり、講義を理解できない人もいるのでは…という不安も。

 

ちゃんとした英語でレクチャーするのと、拙いクメール語でレクチャーするの、どちらが相手にとって理解しやすく、かつ心に響くのか?

 

配属先のスタッフにも相談して、後者(クメール語)をとることにしました。自分で英語→クメール語に翻訳し、英語ができるスタッフに英語とクメール語のスライドを見比べてもらい、間違っているところがないかチェックしてもらいました。

 

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クメール語は左図のようなかんじです~。文字が難解なだけに、翻訳作業はかなり達成感が大きい。笑

 

さてさて、大急ぎでワークショップの準備を終え、当日は…?

  

当日編へつづく