ニョニャム!お日様の下、カンボジア暮らし。

青年海外協力隊、環境教育、カンボジアの生活・自然・観光などについて紹介するブログです。いつもニョニャム(笑顔)を大切に、ありのままの日々を綴ります。

ショッピングの約束をドタキャンされたので、思い立ったが吉日、キリングフィールドに行ってきた。 その3

その3 には、ショッキングな内容が多いです。ご了承ください。

 

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池の周りを歩き、再び本ルートに戻ると、このような標識がありました。

Don't step on bone

 

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最初はよく分かっていなかったのですが、自分が歩いているすぐ脇に広がるこのような窪地は、かつて遺体の墓穴になっていたところなのです。

 

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未だに、遺骨の一部が見つかることがあるようで、道の脇の石の上にそのままこのような形で歯が置かれていました。

 

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さらに進むと、大きな菩提樹の木があります。菩提樹といえば、お釈迦様がその下で悟りを開いたといわれる、縁起の良い木です。

ですが、ここでは、この木(「マジックツリー」と呼ばれていた)にスピーカーをつけ、大音量で音楽を流すことで、人々の悲鳴や処刑の音を消していたそうです。音声ガイドから流れる音楽が、ただただ不気味に聞こえました…。

 

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亡くなられた方の衣類も展示されています。明らかに幼い子供の衣類も…。

 

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看板にはこう書かれています。

KILLING TREE AGAINST WHICH EXECUTIONERS BEAT CHILDREN

母親の前で、小さなこどもたちがこの木に打ち付けられて殺されていきました。これ以上の詳細な事実は、あまりにもひどすぎで、書くことが出来ません。

何で、こんなにむごいことをする必要があったのか…。いや、そんな必要性は全くなかったはず。

 

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最後に、ふたたび中央の慰霊塔に戻ってきました。中には、たくさんの遺骨と、実際に使われた凶器がありました…。

 

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 大量虐殺の「事実」をこの目で確かめたいと思い、キリングフィールドに来ました。それでもやはり、自分の足で歩いたまさしくその場所で起きた出来事はあまりにも残酷で、「事実」として受け入れるのはとても難しかったです。

 

ぜひ、カンボジアに旅行に来る際は、シェムリアップアンコールワット遺跡群だけでなく、カンボジアをより深く知ることができるキリングフィールドにも来ることをおすすめします。決して明るい気分になれる観光地ではありませんが、やはりこの場所に行くことでしか知ることができない・感じるとることができないことがあるという点で、とても行く価値のある場所だと思います!!