ニョニャム!お日様の下、カンボジア暮らし。

青年海外協力隊、環境教育、カンボジアの生活・自然・観光などについて紹介するブログです。いつもニョニャム(笑顔)を大切に、ありのままの日々を綴ります。

ショッピングの約束をドタキャンされたので、思い立ったが吉日、キリングフィールドに行ってきた。 その2

そもそも、キリングフィールドって何?

キリングフィールドとは、ポルポト政権時代に大量虐殺が行われた刑場のことをさします。その最も有名な刑場が、プノンペンの郊外にあるチュンエク大量虐殺センターです。

 

 

プノンペンからチュンエク大量虐殺センターまで、トゥクトゥクでおよそ40分。値段は交渉次第(今回の場合、往復13$でした)。

チケットは、入場料とオーディオガイドを合わせて6$。

 

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施設は2時間あれば十分回れるほどの広さでした。

 

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音声ガイドに従い、まず収容所に来た人たちの足取りをたどっていきます。人々はトラックに乗せられ、これから何があるのか、どこに行くかまったく知らされることなく、ここ、収容所に連れてこられます。

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連れてこられたその日のうちに、殺される人が大半だったそうです。ポルポト政権にとって不都合とみなされる知識人が、まずターゲットになります。先生、お医者さん、専門家、外国語が話せる人、メガネをかけている人などが、徹底的に殺されていきました。

 

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収容所には薬品庫がかつてあったそうです。そこにはDDTという農薬があり、それ飢餓状態に近い人々の食べ物に混入して食べさせ、息絶える前に墓穴に入れ、その上にさらにDDTをかけたそうです。

音声ガイドを聞きながら、これが本当に人間がやったことなのか…と呆然としてしまいました。

 

案内板に描かれたこれらの建物は今現在はありません。1979年に、ベトナム軍、ポルポト政権の離反者らによって壊されてしまったようです。

 

 

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ポルポト政権後、国内外から調査員がこの収容所に入ると、次々と大量の墓地が見つかり、そこから約2万人にのぼる遺体が見つかりました。遺体の腐敗により、その上にかぶせられた土が大きく盛り上がっていたそうです。

 そう広くはないこの収容所の施設に、老若男女2万人の遺体があった…本当に、受け止め難い事実です。

 

 

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収容所から生還した方の生の証言も、音声ガイドにおさめられています。その一つ一つを聞きながら、施設の奥にある池のまわりの道を、ゆっくり歩いていきました。

 

その3へつづく