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ニョニャム!お日様の下、カンボジア暮らし。

青年海外協力隊、環境教育、カンボジアの生活・自然・観光などについて紹介するブログです。いつもニョニャム(笑顔)を大切に、ありのままの日々を綴ります。

途上国の街のごみ問題、どうしたらいい?!ビデオ教材作成のポイントについて考えてみました

青年海外協力隊が派遣される多くの国で、ごみの増加や不適切な管理が大きな問題となっています。「どうにかしたいけど、問題が大きすぎてどうしたらいいのやら…。」と思ってしまう人も、多いかもしれません。

 

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プノンペンのごみ埋め立て場の様子

 

私はカンボジアのきれいな街づくりを目的とした環境教育が活動のメインなので、この途方もなく大きくてやっかいな問題について、常日頃真正面から向き合い、ちょこちょこ活動しています。笑

 

活動の一つとして、昨年の11月から環境教育ビデオ作りに関わってきました。

関連記事:

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教材作成のポイントについてまとめたいと思うのですが、まずは早速完成したビデオをご覧ください!!笑

 

「ワッティーとごみについて考えよう」

www.youtube.com

 いかがでしたか?ぜひ他の国で活動する協力隊員さんからも感想や意見を頂けると嬉しいです。

 

ちなみに、先日ブログで紹介した環境教育イベントの動画も載せます。良ければこちらもご覧ください^^

関連記事:

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www.youtube.com

 

さてさて、ようやく本題です…!

私はこれまで教育現場での実務経験はなく、教材作りは当然初めてでした。でも、あれこれ模索しながらも一連のプロセスを経験したことで、気づいたことが多々あったので、まとめてみたいと思います。

 1.教材作成の前に調べること

  • 任地(任国)で起きている環境問題の概要
  • 既存の環境教育教材の内容や、その普及状況
  • 任地(任国)の環境教育の現状

私の場合、活動対象地はプノンペンをはじめとした都市部なので、都市の環境問題(ごみ、水質汚染)に着目しました。カンボジアに住む人が、生活の中でごみが多いなとか空気や川が汚いなとか、そういったことを感覚的に認識することはできても、学校教育等を通じて、現状を見聞きする機会がない、データをもとに客観的に認識をする機会がない、といったことが分かりました。

配属先は都市美化を推進する組織ですが、そこの職員でさえも、国内の廃棄物管理、ごみの量や組成といった基本的な事柄についての知識がありません。

(じゃあ、現状を知らずにどうやって都市美化の政策つくっているの?というと、お偉いさんがカンファレンスで何時間も話した演説が、そのまま書き起こされてなんちゃらプラン、なんちゃらストラテジーになり、実行されないまま眠っておりますzzz)

 

また、教材について調べてみると、他の援助国が作った、ゴミについての環境教育ビデオがいくつかるのですが、複数の国で使えるような一般的な内容で、カンボジアの現状とは幾らかかけ離れている場合があります。また、映像のクオリティはものすごく高いけれど、教育的メッセージ性が低い、といった場合もあります。

 

これらの現状を踏まえたうえで、地域の(今回ではプノンペンの)ごみ問題の現状、自分たちの生活との関係性、自分たちが実行できることを、実際の映像や数値データをもとに分かりやすく理解できるような教材が必要であると考えました。

 

2.制作段階にあたって気を付けたいこと

カンボジアだけでなく、おそらく他国でもいえることだと思うのですが、よく援助国が教材を作ったはいいものの、普及されずに宝の持ち腐れ状態になってしまう、ということがあります。

教材が浸透しない要因は、学校側・支援側の両者にありますが、自分たち(支援側)の要因は、おおよそ以下のようなものが挙げられます。

  • 教材作成段階において、実際の活用方法(誰が、いつ、どこで、何のために、どのように使うか)について十分に留意できていない。
  • 作成された教材の教育効果や汎用性が低い。
  • 教育現場での教材使用を促進するための支援体制が不十分である。

1つ目の要因の結果、2つ目・3つ目の要因が起こるともいえます。

 

これらの課題をクリアするためには、以下の2点が特に重要だと思います。

  • 実際にビデオを活用してほしい人に、ステークホルダーとして作成段階からかかわってもらうこと
  • 教材フォーマットを多様化すること

 実際にこれらを実践してみて…

 ビデオを活用してくれそうな人(組織)に制作段階からしっかり関わってもらうのは理想的なプロセスなのですが、実際にはスケジュールとの兼ね合いもあり、なかなか難しかったなと思います。

 

また、ビデオの内容を部分的に紙芝居に取り入れて、環境教育ワークショップで活用したのはよかったなと思います。ただ、20~30人規模の授業やワークショップなら、プロジェクターがなくてもパソコンでビデオを流せるので、今のところビデオの内容を冊子にするといった、フォーマットの多様化の必要性はそこまで大きくないかもしれません。

 

3.現在進行形のビデオ普及はいかに…?

 現在はビデオが完成し、普及する段階にあります。

でも、自分の活動のメインは、ビデオの普及そのものではなく効果的な環境教育を実施すること。そのため、ワークショップの目的に合わせて、ビデオに関連したプログラムを作って実施しています。

自分でいろいろと試してみて、ビデオを実際に使ってくれる人に、「こういうプログラムとセットにして使うと、より学習効果が高まりますよ~」ということを、提案していく予定です。