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ニョニャム!お日様の下、カンボジア暮らし。

青年海外協力隊、環境教育、カンボジアの生活・自然・観光などについて紹介するブログです。いつもニョニャム(笑顔)を大切に、ありのままの日々を綴ります。

【出来たことも、出来なかったことも、受け止めよう】青年海外協力隊 第3号報告書を公開します

青年海外協力隊 活動(13~18か月目)

ブログ記事の時系列がぐちゃぐちゃですが・・・

青年海外協力隊は、赴任から1年が経過したときに第3号報告書というものを書いて提出します。

 

1年間でやったことを客観的に振り返ってみて、「何をするにも大変な配属先で、1からこれだけのものを生み出せた」というプラスな思いと、「たったのこれしか活動できていなかった」というマイナスな思いが、どうも自分のなかに混在しています。マイナスの方が強いかな。

 

もっと、人のためにも、自分のためにもなる活動を生み出したい。でも、気づけばフットワークが落ちていたり、袋小路にはまったり、惰性的になってしまったりする。

活動のスタイル、日ごろの時間の使い方、勉強の仕方、人との交流…あらゆる面で反省点がたくさん。でも、反省材料が多いということは、後半1年間での伸びしろが大きいということだと思いたい。ということで、現在いろいろと改善中です。

 

・・・と、前置きが長くなりましたが、自戒をこめて第3号報告書公開です。興味のある方は読んでみてください(^^)/

 

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(真正面から何か受け止めている人)

 

目次

0.報告書要約

1.活動の進捗状況

2.着任後1年時点の活動結果と課題及び課題に対する解決策

3.現地支援制度活用計画

4.社会的格差に関する所見

5.他事業との連携状況

 

0.報告書要約

赴任後1年以上が経過し、本格的な環境教育活動を実施するに至った。具体的には、プノンペン市内では約半年間で小学校4校・NGOの学校1校等を対象に、環境教育授業を計20回行った。また、子供向けの環境教育ビデオ教材を作成した。プレアビヒア州・クラチェ州では他の隊員と協力し、教員養成校の生徒や中高生を対象に衛生教育を行った。


これらの活動を通して良かった点は、配属先インターン生や大学生と継続的に協力して環境教育を実施できたこと、小学校では生徒たちが積極的に学校のごみ問題などについて自ら考え、解決にむけて意見交換ができたことである。


一方で、今後の活動に向けた課題も浮き彫りになった。一つ目は、草の根レベルの活動ニーズの把握にあたって、プノンペンなどの都市部のみならず、農村部にも足を運び、教育事情を調べる必要があることである。二つ目は、継続的に関わっている小学校において、環境改善への自主的な取り組みがなされるには至っていないことである。そのため、学校間の交流促進等により、先生や生徒のモチベーション向上に寄与したい。三つ目は、ボランティアの帰任後も配属先スタッフによって啓発活動が継続されるような体制を整えることである。


上記に加え、現在バッタンバン州において農家の生活・生業の現状や滞在的ニーズを理解するために、農家の実態調査を計画している。かつては地雷原であった土地で農業を営むために、基礎データの調査および提言を行いたい。


最後に、任期1年目を振り返っての所感を述べる。赴任当初は、中央省庁に所属しながら草の根レベルの活動を行う難しさを実感し、様々な組織的事情に疲弊することもあった。しかし、同年代のスタッフの中には熱心な人が多く、子供たちへの環境教育にあたって彼らの存在は欠かせなかった。後半の1年間も、活動を通じてカンボジアの若い世代のために尽力したい。

 

1.活動の進捗状況

下記の三つの目標に沿って、赴任半年~1年の活動進捗を述べる。

 

1) 草の根レベルの活動ニーズの把握
活動対象となる学校では、必要となる環境教育を継続的に模索してきた。
また、配属先からの要請により、観光開発が進むロン島で調査を行った。島の廃棄物・排水管理や、美化活動の現状を把握した結果、住民自身が身近な問題に目をむけ、島の将来像を描くための環境教育が必要だと分かった。

 

2) 効果的な環境教育実施の推進
プノンペン市内では小学校4校・NGOの学校1校の生徒を対象に、学校や街の美化・ごみ問題・3Rついての出前授業を計20回行ってきた。さらに、市民向け環境教育イベントの企画・実施に関わった。当イベントでは配属先や上記の学校の生徒を招待し、都市環境管理について学ぶ機会を提供できた。また、ごみ問題に関する子供向けビデオを制作した。
また、他の隊員との協力によりプレアビヒア州2校、クラチェ州2校で衛生教育を実施した。

 

3) 配属先スタッフの能力強化
学校や観光地でのフィールド調査実施や、環境教育の出前授業にあたって、観光省スタッフ5名、プノンペン市内の大学生7名と継続的に協力してきた。

 

2.着任後1年時点の活動結果と課題及び課題に対する解決策

1) 草の根レベルの活動ニーズの把握
結果: 対象とする学校や観光地の問題解決に向けての課題を明らかにし、配属先や関係者と情報共有を行うことができた。
課題および方策:活動場所が、支援が行き届きやすい都市部に限定されている。そのため、農村部における教育現状を把握し、活動ニーズを探りたい。

 

2) 効果的な環境教育実施の推進
結果:小学生約350名が学校や街の身近な環境問題について考えることができた。さらに、先生約15名からは授業実施に当たって継続的な協力が得られた。
課題および方策:小学校で複数回授業を行っているが、学校全体での自発的な取り組みを促すには至っていない。環境ポスターコンテスト実施によって学校間の交流を図るほか、集団資源回収等の取り組みへの提言を行いたい。

 

3) 配属先スタッフの能力強化
結果:活動に携わるスタッフ5名は、環境教育に必要な知識を習得し、ファシリテーション能力を向上させた。
課題および方策:これまでの活動事例や調査結果をもとに、配属先の上司に対して長期的に実現可能な啓発活動計画を提案し、ボランティアの帰任後も活動が継続するよう体制を整える必要がある。 

 

3.現地支援制度活用計画

(ブログでは割愛)

 

4.社会的格差に関する所見

1)ジェンダー格差
赴任国において政府機関の女性職員の割合は7%である(World Economic Forum 2016)。政治参加のジェンダー指数は1点中0.098と、世界平均0.23に比べて低い(同上)。配属機関である観光省において、役職付き職員の女性の割合は14%(167人中23人)である。この値は国内平均より高いが、会議やセレモニーで発言する職員の殆どは男性であり、政治的意思決定にジェンダー平等の配慮は薄いと考えられる。

 

2)貧富の格差
活動地であるプノンペンと、バッタンバン農村部の比較をもとに、都市‐農村間の貧富の格差について述べる。
統計情報によると、貧困世帯率は前者で10%未満、後者で30-40%である。
前者では上水道が整備されており、停電の頻度は少ない。一方で、後者では住民が川で水を汲む様子が見られ、活動地の畑周辺の民家に電線はない。農村部での水や電気の供給は都市部に比べて不安定であるといえる。
また、前者では公的機関や企業が多いため雇用も多いが、後者では農業・商店などの自営業を行う人が圧倒的に多い。農村部では都市部に比べて安定収入を得るのが難しいと考えられる。

 

5.他事業との連携状況

バッタンバン州コアスクララ地区において、CMAC(Cambodia Mine Action Center)が地雷撤去地の圃場整備を進めている。この圃場で、2015年から民間企業とCMACが飼料作物の試験栽培を実施している。今後の事業化の際には、雇用創出により周辺地域への貢献を想定している。


私は当事業において圃場周辺の農家の現状調査をすることとなった。作物栽培や雇用の創出が地域住民へ被益するためには、農家の生活・生業の現状や滞在的ニーズの理解が不可欠である。そこで、以下の二点を目的として、調査を実施する。
①州・地区・郡レベルでの農家の生活状況の傾向把握
②各農家の生活状況の実態把握


①に関しては、CMACおよび州の政府機関から、人口、所得、労働、教育、農業等に関する統計データの収集を行う。
②に関しては、農家の家庭を訪問して聞き取り調査を行う。具体的には、雨季と乾季の仕事内容、農作物の種類や販路、年間のスケジュール等を調べる。
CMAC圃場で働く農家と積極的にコミュニケーションをとることで、調査協力にとどまらず、事業主体と地域住民の信頼関係の構築に寄与したい。 

 

 

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体現性を伴った、力強い文章を書けるようになりたいな、と思う今日この頃('ω')ノ