ニョニャム!お日様の下、カンボジア暮らし。

青年海外協力隊、環境教育、カンボジアの生活・自然・観光などについて紹介するブログです。いつもニョニャム(笑顔)を大切に、ありのままの日々を綴ります。

学校へいこう!かわゆい子供たちに癒されるも、カンボジアの授業に驚いたある日の話。

かれこれ2週間ほど前の日記です…。

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今日は、プノンペンの郊外に位置する小学校へ。トゥクトゥク代(交通費)が泣きたいくらい高い!

校長先生に、次回のワークシップの概要をお話しした。でも、この日学校に行った一番の目的は、打ち合わせではなく普段の授業の様子を知るため。これがまた、驚きと発見がいっぱいだった。

 

まず、授業時間でも休み時間でも、校庭や廊下で遊んでいる生徒がたくさんいる。賑やかさの度合いは、両者であまり違いがないのが不思議だった。

そして、廊下から各教室を覗くと・・・

先生が黒板の前に立って生徒に説明する様子がほとんど見られない。子供たちが問題演習やテストを受けているのかといえばそうでもない。はて、何をしているのか…???授業中であるはずなのに、先生は机に座ったままで、授業らしい授業をしていない。教室という同じ空間にいるのに、生徒と向き合うことに消極的な先生たち。この不思議な光景は一体、どういうことなんだろう…???

午前は外から授業を眺め、午後からは教室の中で授業を見学をすることに。

まず、お昼休み明けの授業では、先生は30分遅れで登場。お昼ご飯を買うので忙しがかったそう。(どういうこっちゃっ!生徒は30分ちゃんと待ってるのに!)

見学した授業は、3年生の国語。授業の流れは以下の通りだった。
1.先生が穴埋め問題(とても短め)を8問ほど黒板に書く

2.何人かの生徒が問題文を読む

3.生徒が各々ノートに答えを書く

4.ノートを提出する   おわり

お、わ、り・・・・・??????

本当は1時間の授業だけど、これだけ?


さてさて、気を取り直して(??)別の先生の授業へ。


お次の授業は、4年生の算数。内容は、4桁の数字の引き算。カンボジアでは、リエルと米ドルの2つが現地通貨となっている。4000リエル=1ドルなので、日常生活で4桁の数字の足し算引き算はとても重要だと感じる。授業の流れは以下の通りだった。

1.先生が教科書の例題1問を黒板に書く

2.何人かの生徒が最初に問題文を読み上げ、その後全員で読み上げる

3.生徒が問題文をノートにうつす

4.計算して答えを書く

5.ノートを提出する   おわり

お、わ、り・・・・・・? (Part2)
まだ30分も経ってないよ?今日まだ引き算1問しか解いてないよ?


緊張と戸惑いでいっぱいの授業見学だったけれども、よくわからない日本人を不審者扱いせず、先生も生徒も暖かく歓迎してくれてたことがとても心に残った。授業中なのに別の教室からやってきて私に話しかけてくる先生もいた。(待たされている生徒のことを思うと、内心複雑だったけれども…。)

 

ただでさえ授業が成り立っていない現状下で、外国人である自分がその場をさらにかき乱してしまっているようにも感じたけれど、外国人が見ていることで先生もはりきって、「今日は日本人の先生が見てるからね!ちゃんとやるのよ!」と、授業にメリハリをつけるきっかけになっていたことも実感した。自分の存在による負の影響も正の影響もよく理解したうえで、今後もワークショップの時以外にも小学校に通いたいと思う。

 

校庭をウロウロしていると、たくさん子供たちが集まってくる。でも、みんな恥ずかしそうなので私から声をかけると、くすくす笑って隠れちゃったり、逃げちゃったり…かわいい。日本語を教えたら、歌を作ってくれる子もいた。

 

帰り際には、「また遊んでね! 」とか、「えりかー!」とか、何度も叫んでくれる(??)子たちがたくさんいた。

 

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学校の現場をみて感じた課題を自分のなかでしっかり消化して、次のワークショップへつなげていこう。