「やってほしい」 と「 一緒にやりたい」 の大きな違い
カンボジアで活動をはじめた頃…
「ぜひうちの学校で環境教育をやってほしい!」
「ぜひ○○州で環境教育をやってほしい!」
有難いことに、いろんな人からこのように言って頂きました。それは、軽い気持ちで言っている人もいれば、実際に問題意識があって言っている人もいるけれど、「自分が環境教育を一緒にやりたい!」という能動的な姿勢を示してくれるカンボジア人は、とても希少なのではないかと、赴任当初は感じていました。
しかし・・・・
今年の2月。あるモデル校で環境教育をやったときの話。
副校長先生から、「私の娘もぜひJICAの活動の仲間に入れてほしい。」と言われました。その後、実際に娘さん(大学生 20歳)からメールが来ました。
よく分からない日本人にメールを送るなんてさぞかし勇気が必要だっただろうに、「あなたのような人を知ることが出来て嬉しい。ぜひ活動に参加したい。」と言ってもらえて、嬉しかったです。
また、ある時は、環境教育の先生をやってくれた友達が、協力者として別の友達を紹介してくれました。彼女はボランティア活動に大変興味があるらしく、私が事前に渡していた英語のスクリプトをちゃんとクメール語に訳して準備してきてくれました。
ちなみに、カンボジアではFacebookがとても普及している、むしろ生活の中心に位置しているといっても過言ではありません。そのため、環境教育活動に関わった友達がFacebookに写真や記事をアップすることで、友達の友達も環境教育について知ることとなり、興味を持つ人が増えるといった、SNSを通じた波及効果があることが分かりました。
話がそれましたが、また別のケースでは…
絆フェスティバルという日本とカンボジアの文化交流のイベントに、JICAもブースを出していました。私もシフトにあたっており、自分の活動について紹介すると、何人かのカンボジア人(おそらく大学生)に、自分もJICAボランティアになるにはどうしたらいいかと、真剣に言われました。
環境教育は大事だと頭でわかっていても、それに対して受け身な姿勢な人が多いのでは?
という当初の予想はいい意味で裏切られ、このように、JICAボランティアになりたい、環境教育やボランティア活動に参加したいと言ってくれる同年代のカンボジア人が多いことに、とても驚きました。
このように、社会課題に関心があり、自分もそこに関わりたいと思う同年代のカンボジア人が多いのは、なぜだろう?同年代の人のニーズっていったい何なんだろう?
疑問はつきません。
そんな経緯で、先日友達の大学に潜入して、大学生から大学生活の悩みなどをを聞くという試みをしました。
以前、自分の活動の中で、地域や学校の内発的な変化を促すためにはどうしたらいいか、という内容についてブログに書きました。
ボランティア活動に参加したいと言ってくれる人の真のニーズをとらえて、協力してくれる人にとっても価値のある、学びがいがある環境教育をやっていくことは、この「地域の内発的な変化を促す」ための一助になるのではないかと思っています。
というわけで、行動あるのみ!