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ニョニャム!お日様の下、カンボジア暮らし。

青年海外協力隊、環境教育、カンボジアの生活・自然・観光などについて紹介するブログです。いつもニョニャム(笑顔)を大切に、ありのままの日々を綴ります。

リゾート開発が進むロン島。住民の生活が豊かになるには?

カンボジア 観光 青年海外協力隊 活動(13~18か月目)

 

 また更新が滞ってしまいました(・・;)

今回は、活動で関わりはじめたロン島という島について紹介します。

 

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日本人の観光客も増えてきているようで、日本語の観光情報は結構出回っているのですが、島の人の暮らし、行政の取組という別の視点から、ロン島についてお伝えします(^^)/個人的な見解も含みますが、ご了承ください。

 

 

リゾートアイランドとしてのロン島

そもそも、カンボジアの観光地といえばアンコールワット遺跡のイメージが強いですが、観光省はビーチリゾートの観光開発にも力を入れようとしています。

 

その一つが、カンボジアの海岸沿いの都市シアヌークビルから約25kmのところにある、ロン島(Koh Rong Island)です。

 

Koh Rong Official Web Site によると、ロン島の土地利用権はカンボジア政府から財閥に99年リースされているとのこと。

 

日本語による詳しい観光情報はこちら。

krorma.com

 

漁師の島、ロン島が観光地としてスタートしたのはおよそ5年前。透明度の高い海、深いジャングル、秘境オーラを湛えたこの島に、ひとつふたつと欧米系バンガローができたのが始まりだ。その後、ダイビングやトレッキングなどアクティビティも充実。訪問客は増え、南東側のビーチには店舗が立ち並ぶまでになった。

特集: ロン島 旬はこれから!アイランドリゾートの新定番 クロマーマガジン31号

 

 

 

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 港近くのコットイビーチ

 

 

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 ビーチ沿いにならぶバンガロー

 

 

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明け方のビーチ

 

海も砂浜も綺麗で、港から外れた場所はとても静かで落ち着けます。カンボジアの新たな観光地として、ポテンシャルは高いのではないでしょうか。

 

生活場所としてのロン島

 ロン島はもともと無人島で、移住がはじまったのは内戦以降といわれています。つまり、生活の営みは20年ちょっとということで、歴史は浅い。現在ここに100世帯以上が暮らしているといわれています。


島には全部で4つの村があり、レストランやバンガロー(宿)が集中するコットイ村では、住民の大部分が観光業に従事しています。他の村では漁業を営む住民も多いそうです。

 

 

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各村に小学校は一ずつあります。中学校、高校はありません。


今回授業を行ったコットイ小学校の全校生徒は70名。常勤する先生は約2名。
午前中には基礎科目の授業が、午後には外国人の先生による英語の授業が行われています。

 

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英語の授業の様子。レストランでつかう英語表現を教えていた。

 

 

 

島で売られている食べ物(米、野菜、果物など)のほとんどは本土から運んできたもの。
小学校の屋台にはインスタント食品も多い。

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自然豊かな島の小学校で、休み時間に多くのこどもたちが朝ご飯としてカップ麺を食べる光景は、少し異様でした。お節介ながらも、こどもの健康や発育が気がかり。皮膚病にかかっている子もいたので、環境教育だけでなく栄養教育も必要なのではないかなと感じました。

 

 

住民の住居は、観光客向けのバー、レストラン、バンガローと隣接しています。観光客が多く行きかうバーの隅で、ゴム跳びをしているこどもたちも。彼らにとっては当たり前なのかもしれないけど、治安がいいとは決していえない住環境でした。


中心部の村では、観光開発のために人が移り住んできた経緯から、どうしても開発優先で、住民が住むための環境整備というのが後回しになっている印象を受けました。

 

リゾート開発地での行政の役割は…?

 

 

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 島にある観光省、配属先(都市美化評価委員会)の看板。

 

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ポイ捨てに対する罰金に関する看板。村長やレストランのスタッフいわく、誰か見廻っているわけではないので、機能していないとのこと。

 

 中央の観光省では、ビーチエリア(海岸沿いの街や島)のマネジメントを専門とした部署があります。私の配属されている都市美化評価委員会のスタッフの何人かは、そこの部署を兼任しています。

 

ところが、ほとんど現場の情報を持っていない。統計情報も、地図すらもない。

では何をやっているかというと、ビーチエリアの観光開発のガイドラインを作っているそうです。

先進国やタイなど近隣国のガイドラインの文書を参考にして作っているのですが、予算がないため、実際に現場に足をはこんで、現状に即したガイドラインを作るということが出来ないそうで。

そのため、スタッフも「雲の上でガイドラインを作っているようなものだよ。」と言っていました。

 

 

ロン島の場合、すでに財閥に土地所有権がわたっていて、レストランやバンガローの開発はどんどん進んでいるのですが、観光行政はそれをコントロールできていない、ということです。

カンボジアは内戦後に国の立て直しがはじまってからまだ20数年しか経っていません。そういった歴史的背景をふまえると、持続的な開発のために行政がきちんと機能していくには、まだ時間がかかるようです。

 

一方で、ロン島には国際NGOがいくつか入って海洋生態保全のプロジェクトをやっていたこともあります。行政によるマネジメントが難しい現状の中、そういった機動力のある外部の組織ないし個人が、住民のエンパワメントに持続的に関わってく意義は、大きいのではないかと思います。

 

 まとめ

さてさて、観光、住民、行政の3つの視点から、ロン島についてまとめてみました。ブログ書いてて気づいたのですが、環境管理に特化して調べていたために、住民の暮らしについての事実情報をあまり集められていなかった…。

 

これまで活動で2回島に行きましたが、住民の暮らしが良くなり、かつ観光地としての島の魅力が高まるために何ができるか、今後もスタッフと共に考えて実行していきたいと思います(^^)/

 

 

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