ニョニャム!お日様の下、カンボジア暮らし。

青年海外協力隊、環境教育、カンボジアの生活・自然・観光などについて紹介するブログです。いつもニョニャム(笑顔)を大切に、ありのままの日々を綴ります。

2016年スタート。怒涛の赴任6か月間を振り返る!その1

2016年がスタートしました。いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。

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昨年の12月末でカンボジアに赴任してから6ヶ月が経ちました。

社会人経験・海外経験がないなりに、頭をフルに使って活動や生活について考えては行動、考えては行動をひたすら繰り返してきました。その結果、少しずつですが周囲との信頼関係が築けたり、生活が彩り豊かになったり、そして何より考え方や価値観が大きく変化したりしてきました。

 

そこで、これまでの記事を引用しつつ、これまで自分がどんなことに対峙し、どう考え、それをどう実践してきたか、ざっくりと総括したいと思います。

 

最近大学生から協力隊について相談を受けることがたまーに出てきたので、新卒で思い切って海外にとびだしてみたけど、意外となんとかなるよ!というのが伝われば幸いです。(いや、説得力ないかな…。)

 

1.「ニョニャム!お日様の下、カンボジア暮らし」のはじまり

2015年6月29日、青年海外協力隊27年度一次隊としてカンボジアに派遣されました。

最初は、現地で見るものすべてが「ザ・外国!」という感じで、ハイテンションでした。一方、現地で耳にするクメール語は、全くと言っていいほど聞き取れず、「これはやばいぞ!」と焦りました。

 

初めの一か月間は首都での語学訓練とJICAオリエンテーションがありました。

カンボジアという国について学んだことで、内戦やポルポト時代の国民大量虐殺が、いかに国にとって大きな損失であったかが、分かりました。そして半年間カンボジアの教育や行政に関わっていくにつれ、このような負の歴史がカンボジアの人材育成に未だ根深い影響をもたらしていることを、よりいっそう理解することになりました。

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カンボジアで生活する力を身に付けようと、衣食住を整えていきました。首都はとにかく危ないと言われていたので、日中でも街中を歩くのが怖くて、早く生活を楽しめるようになりたいな~と思っていました。今では、道行く人にあいさつしたり、お店でおしゃべりしたり、なんてことない日常が楽しいです。

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プノンペンの街中を自転車でまわり、2年間住む家を自力で見つける、なんてことにもチャレンジしました。暑くて疲れたけど、今となっては良い思い出です!

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2.観光省 都市美化評価委員会(NCCA)で活動開始

一ヶ月の現地訓練を修了し、いよいよ、活動がはじまります。しかし、初出勤前日に「自分は行政で働いたことがないのに、一体何ができるんだ・・・?」という不安も。しかし、スタッフと同じ目線にたちながら、小さな現場から少しずつ活動できたらいいな~と淡い期待を抱くのでした。

この時はまだ、現場に出ることすらスーパー難しく、そもそも配属先の方向性が環境保全とは正反対で、「現地の人と同じ目線に立った活動を!」という協力隊キャッチフレーズとは程遠い状況のなか日々もがくことになることを、全く知りませんでした…!笑

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 最初の一週間は、右も左も分からないまま、教員養成校でやる環境ワークショップの準備に奮闘します。省をまたいだ手続き・情報伝達のむずかしさを実感しました。前日になって、ワークショップのことは一切周知されておらず、当日は生徒が誰も来ないことを告げられます。

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不安なまま当日をむかえますが、生徒さんが集まり、配属先のスタッフと協力しながら、ワークショップを無事に終了できました。「今後もきっと困難ばかりだろうけど、きっとその一つ一つが、カンボジアを理解するチャンスになるはず!」と、前向きになれました。

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やがて、中央省庁勤務だと、地域に根差した協力隊活動は難しいと感じるようになります。

首都の中央省庁を拠点に活動するのか?

地方の州の観光局(あるいは環境局)を拠点に活動するのか?

活動について迷うようになります。

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3.念願の、フィールド調査…?

カンボジアでは、青少年活動、理科教育、小学校教育の隊員が大半を占めます。一方、環境教育隊員は自分一人のみです。そのため、学校での環境教育をすすめていくには、他の隊員との連携が必須であると考えました。

そこで、各州の先輩隊員さんに連絡をとり、学校での調査を計画しました。しかし、胃腸炎にかかり、体調管理すら思うようにいかないな~と悔しさいっぱいでした。(今では、胃腸はすっかりカンボジア仕様です!笑)

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 先輩隊員さんの多大なご協力のもと、計8州で学校や環境局を訪ね、①市(州)の環境問題、②学校でのごみ処理、3R活動、緑化活動、③環境教育の取り組みについて調査することができました。

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学校の現状にはほとんど地域差は見られず、どこでもごみの不適切な管理や水質汚染は重要な環境問題であることが分かりました。自分の調査からは、環境教育活動の必要性が高いということは分かったものの、重点的に活動する地域を特定できませんでした。

まぁ、これは調査の仕方が悪かったということですね…。感覚値ベースで結論を出すという、なんともまぁ情けないかんじですが、これも経験でしょう!(あれれ)

 

そして、とりあえず(?!)これまで通りプノンペンの観光省で活動を続けることを選びました。その代り、環境教育をやってみたい隊員で話し合う場を設けたり、Facebookで情報共有できるようにしたり、自分がプノンペンにいながら他州の隊員が環境教育をできるような取り組みをするようになりました。

 

 

その2へ続く…