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ニョニャム!お日様の下、カンボジア暮らし。

青年海外協力隊、環境教育、カンボジアの生活・自然・観光などについて紹介するブログです。いつもニョニャム(笑顔)を大切に、ありのままの日々を綴ります。

青年海外協力隊の派遣から3ヶ月経過。第一号報告書を公開します。

アロンスオスダイ!

 

カンボジアに来てから、早くも3か月が経過してしまいました。3ヶ月後に青年海外協力隊を待ち受けるもの、それは

ボランティア報告書の提出

 

報告書は国民の税金を使って活動するうえでの、唯一義務付けられている成果物ともいえます。当然、公開されるものなのですが、実はとてもアクセスしにくい情報なのです。というのも、一般の人はJICA地球ひろばという所に行かないと見ることができません。(一般公開といっていいのか、微妙なところだ…笑)

 

ブログ上で報告書を公開することで、自分の文章力と考え方の稚拙さが露呈するのは、恥ずかしいこときわまりないです。ですが、このように公開することで、カンボジアでのんびり暮らす自分自身に緊張感をあたえ(笑)、かつ(ニーズは少ないと思うけど)他の隊員や協力隊を目指す人などの参考になればいいなと思っています…。

 

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「それでは、いってみよう♪」

 

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目次

0.報告書要約 

1.活動地域及び配属先の概要 

2.ボランティアが所属する部局の概要 

3.配属先のニーズ

4.活動計画準備状況 

5.受入れ国の印象

 

0.報告書要約 

カンボジアに派遣されて約3か月、配属先で活動を開始して約2か月が経過した。配属先の観光省 都市美化評価委員会(NCCA)は、カンボジアにおける緑豊かできれいな観光都市作りを目的に、2011年に設立された組織である。各地方自治体を対象にしたクリーンシティコンテスト、企業を対象にしたエコビジネスコンテスト、一般市民を対象にした環境啓発イベントの実施が主な業務である。

JICAボランティアの仕事は、効果的な環境啓発活動の促進である。配属先スタッフには環境分野の専門性を有する人材がいないことから、我々ボランティアは、自発的に環境教育を計画・実施することが求められる。そのため、配属後から現在に至るまでは、2年間のボランティア活動の構想を練るために、配属先スタッフおよび外部のNGO、教員養成校や小中学校との関係性作りを行ってきた。具体的には、カウンターパートと活動計画について話し合いを重ねてきた。他のスタッフに対しては環境教育準備にあたってアドバイスをもらい、さらに日々の会話のなかでニーズを探ってきた。また、外部のNGOを視察し、環境教育の必要性について話し合い、NGOが運営する学校で環境ワークショップを開催した。さらに、地方隊員の協力のもと、教員養成校や小中学校で聞き取り調査と学校見学を実施した。学校における廃棄物管理・自然保全活動・環境教育の実施度合を調べ、JICAボランティアによる活動支援の実現可能性を把握した。

2か月間の活動を通じて、小規模であっても現場での試行錯誤を繰り返すことの重要性を実感してきた。今後は、配属先や学校との話し合いのもと、環境教育モデル校作りを行いたいと考えている。また、配属先スタッフの能力強化のための活動が明確化していない為、この点に関してはさらなる話し合いを要する。カンボジアに来てから、自国をより良くしていこうという意識を持って働く若い世代の勢いを日々感じている。

 

 

1.活動地域及び配属先の概要 

配属先である観光省 都市美化評価委員会(以下、NCCA)は、カンボジアの首都であるプノンペン市の中心部に位置する。プノンペンは近年急速に経済が発展する一方で、廃棄物の増加、水質汚染、大気汚染、騒音といった環境問題が深刻化している。都市美化を推進するNCCAと特に関連性が高いのが、廃棄物管理分野である。ごみ箱にごみを捨てる習慣が住民に浸透していないこと、行政による廃棄物インフラや法の整備が進んでいないこと、街中のごみによって排水機能が低下するといった課題がある。

NCCAは、カンボジアにおける緑豊かできれいな観光都市づくりを目的として、2011年に設立された組織である。NCCAはアセスメント部門、プロモーション・コーポレーション部門、トレーニング・プラニング部門、アドミニストレイティブ・ファイナンス部門で構成されている。正規職員が約10名、非正規職員が約20名であり、年齢層は20代~30代前半である。名誉委員長は首相、委員長は観光大臣である。カウンターパートはプロモーション部門の責任者である。

JICAによる援助受け入れ状況は、2013年1月から10か月間短期ジュニアボランティアが派遣され、2015年3月から長期シニアボランティアが派遣されている。

 

 

2.ボランティアが所属する部局の概要 

NCCAは、2011年から3年に一度、各地方自治体の環境政策促進を目的に、国内35都市を対象としたクリーンシティコンテストを実施している。コンテストの項目は、環境管理手法の整備、公共施設の衛生、廃棄物管理、環境配慮の意識啓発、緑地管理、都市の安全性、そして観光設備である。

アセスメント部門がクリーンシティコンテストの運営を主に担っている。具体的には各候補都市から上記項目に関する書類を集めて評価を行い、その後現場調査を実施している。カウンターパートが所属するプロモーション・コーポレーション部門は企業対象のエコビジネスコンテストの実施、企業・市民向けの環境啓発イベント開催、広報媒体の作成等を行っている。なお、その他の2部門の業務内容については現在把握できていない。

NCCAの主な課題として、若手スタッフ育成の体制が整っていないこと、コンテストのために収集した各州の情報が組織内で共有・活用されていないこと、環境政策の専門性を有するスタッフがいないこと、それに伴い地方自治体・企業・学校に対して具体的な環境配慮ガイドラインを提示できていないこと等が挙げられる。

 

 

3.配属先のニーズ 

NCCAには学校のエコクラブ活動推進という政策があるものの、これを担当するスタッフがいない。そのため、学校における環境教育プロジェクトの継続的な実施とモニタリングをボランティアに期待している。さらに、NCCAには教育局や学校とのコネクションがないため、環境教育を実施する上でのステークホルダーと関係性を構築することが第一段階である。また、配属先のスタッフは書類作成等のデスクワークを主としており、各州の現場に出向く機会が少ない。そのため、ボランティア自身が現地調査を実施して、各州の現状を分析し、スタッフに情報共有をしていくことも期待されている。

なお、NCCAは観光省直属の組織であることから、活動の実質的な成果よりも、イベントとしての規模の大きさや対外的アピール度合いを重視する傾向がある。そのため、地域の環境改善を目的とした草の根レベルの活動をするにあたっては、スタッフと活動の方向性に対する共通認識を持つことも必要である。

また、配属先スタッフの能力向上に貢献するためにボランティアとして何が出来るのか、まだ明確に見いだせていない。そのため、この点に関してはカウンターパートとのさらなる話し合いを要する。

 

 

4.活動計画準備状況 

約2か月間で、1)配属先の現状把握、2)地方の州の学校調査、3)外部組織との関係性構築、4)環境教育ワークショップを実施した。

1)上記(タイトル1~3)の通りである。

2)地方隊員の協力のもと、計8州の小中学校、教員養成校で聞き取り調査と学校見学を行った。地域の環境に対する先生の問題意識、学校でのごみ処理・3R、緑化活動、環境教育状況について把握した。そして、これらの調査結果に基づく環境教育モデル校作りの活動提言をスタッフと共有した。

3)プノンペンNGOを視察し、環境教育のニーズを把握し、4)で述べるワークショップを実施した。

4)国立教員養成校、NGO運営の学校2校の計3校で環境教育ワークショップを行った。具体的には、生物多様性水質汚染・衛生に関するレクチャー及びアクティビティ、ごみ拾い活動を実施した。準備にあたっては、スタッフの意見を内容に反映させるよう努めた。

これまで直面した課題として、スタッフが通常業務を行う中で主体的に環境教育に関わることが難しいこと、環境教育モデル校を作るためには省をまたいだ連携が不可欠であることが挙げられる。活動を通じて、小規模であっても現場での試行錯誤を繰り返すことが重要であると感じた。

 

 

5.受入れ国の印象

受入国の印象を、都市部と農村部の相違点、外国人への接し方、仕事への姿勢の3点に焦点を当てて述べる。

都市部は車やバイクが多く、建設ラッシュが相次いでいる。Wifiの急速な普及、娯楽・商業施設の増加など、現代化が進んでいる。一方で、農村部には高床式住居に棲み、自然資源を利用して伝統的な生活を営む人々の姿を目にする。また、両者に共通する印象として、日本に比べて圧倒的にこどもの割合が高いことが挙げられる。

外国人に対しては興味を示し、寛容的である印象を受ける。「あなたはどこの国の出身ですか?」と街中で尋ねられるなど、初対面であっても気さくに話しかけてもらうことが多い。議論や批判をすることを好まず、穏やかな性格の人が多い。

また、仕事に対する姿勢は当然ながら人それぞれである。オフィスアワー(8時~17時)の間は確実に勤務している、土日も出勤する職員もいれば、数時間勤務して昼に退勤する、職場にいてもネットで遊んでいる職員もいる。しかし、総じて想像以上にカンボジア人、特に若い人の仕事へのモチベーションが高く、「カンボジアをどうやってより良い国にしていくか」について真剣に考えながら仕事に取り組んでいる印象を受ける。

 

 

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良く言えば内容が濃い、悪く言えば煩雑な報告書になったと思います。う~ん、日本語ってむずかしいなぁ。

 

 

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